今回はピアノ教本の順番と子供向けピアノ教材について解説します。
こんにちは。双子を育てながら自宅でピアノ教室を運営しているりーりえです。
こちらの記事ではピアノ教室運営のノウハウを詳しく解説していきます。
「こどもにピアノを教える時、どんな教本を使ったらいいのかな?」
「ピアノの教本の進め方を教えてほしい」
以上のようなピアノ教室の疑問についての質問にお答えします。
私は音楽大学を卒業後、小学校音楽専科として教員を10年務めた後のち、産休育休を経て退職し、自宅でピアノ教室を開校しました。
本記事では、ピアノのレッスンで使用するピアノ教本について詳しく解説していきます。
「生徒さんにどの教本を使ってレッスンをするか」ということに悩まれるピアノの講師の方はたくさんいらっしゃいます。
私も実際教本選びにはとても時間をかけましたが、ここでは私のピアノ教室で実際に使用している、初心者のお子さん向けピアノ教本を紹介します!ぜひ活用してくださいね!
この記事を読めば、ピアノレッスンで使用するべき教本と、教本の順番が分かって、すぐにピアノを生徒さんに教えることがでるようになりますよ!
お子さんにピアノを教えているママさんも、ぜひ参考にしてみてね!
↓生徒さん獲得がまだの方は、以下の記事で「入会率100%のレッスン内容」を紹介しています。 完コピOKですので、 ぜひお読みくださいね。
↓ピアノ教室の開業を考えている方向け、開業に必要な5つの準備についてまとめてあります!こちらもぜひお読みくださいね。
※記事の最後にまとめて教本を紹介しています!記事はサクッと読んで、ゆっくりピアノ教本を選んでくださいね!
ピアノ教本の順番は変わらない?子供が目指すのはブルグミュラー!
ピアノ教本の順番についてです。子供向けピアノ教本の進め方と期間は下記の通りです。
バイエル上(赤)・・・約2年
↓
バイエル下(黄)・・・約2年
↓
ブルグミュラー ・・・約2年
※個人差があるのであくまでだいたいの目安です。
まずピアノ初心者が目指すところは「ブルグミュラー」!今も昔も、生徒さんが使用するピアノ教本の順番はあまり変化していないのが分かりますね。
しかし現在は
「ブルグミュラー」に到達するまでの、「バイエル」に取って代わる楽譜がたくさん作られている
ので、指導者側も選択肢が広がっています。
よって私の教室では「バイエル上」は使用していません。
なぜなら、達成感を感じられるのに時間がかかる教本だと感じているからです。まずはバイエル(上)の代わりになる楽譜を選んでいきましょう。
下記がバイエル(上)の代わりに作られた教本の一部です。
・ぴあのどりーむ(幼児版)
・ぴあのどりーむ(1・2・3)
・うたとピアノの絵本(右手・左手・両手)
・ピアノランド(1・2)
・オルガンピアノの本(1・2)
・ピアノひけるよ!ジュニア(1・2)
・ともだちピアノ(1・2・3)
これらをバイエル(上)に代わりに、組み合わせながら使用していくといいですよ!
もっと詳しく知りたいな!
おすすめのピアノ教本の順番と、組み合わせ方を教えてほしいな!
ピアノ教本の順番(子供向け)と組み合わせ方
それではピアノの教本の順番(子供が「バイエル(下)」に到達するまで)と組み合わせ方を解説します。
実際の私のピアノ教室で使用している教本を紹介していきますので、「何を選べばいいのかも進め方も分からない・・・」という方はそのまま順番や組み合わせなど真似してみてくださいね!
まず、始める時期(歳)によって、使用する教本も変わってきますので、時期をふたつに分けて説明します。
ピアノを始める時期
・年中・年長(4歳~5歳)
・小1・小2(6歳~7歳)
期間は個人の能力によって異なりますので、目安として参考にしてみてくださいね。詳しく見ていきましょう。
私のピアノ教室では、保護者にも説明しやすいように、ふわふわ期間・ぴかぴか期間・きらきら期間と、教本が変わる期間それぞれに名前を付けています!
期間の名前をクリックすると、教本の詳しい説明と紹介に飛ぶことができるよ!
年中・年長(4歳~5歳)スタートの教本の流れ
①ふわふわ期間:9か月ほど
・うたとピアノの絵本(右手・左手・両手)
・ともだちピアノ(A-1・A-2)
↓
②ぴかぴか期間:1年半ほど
・オルガンピアノの本(1・2)
・ピアノひけるよ!ジュニア(1・2)
・バーナムテクニック※(ミニブック~導入編)
↓
③きらきら期間:2年ほど
・バイエル(下)
・バーナムテクニック(1~3)
※併用教本として、テクニック本「バーナムテクニック」を使用しています。②の時期に始めましょう。
小1・小2(6歳~7歳)スタートの教本の流れ
①ふわふわ期間:6ヶ月ほど
・ぴあのどりーむ(1・2)
・ピアノランド(1)
↓
②ぴかぴか期間:1年半ほど
・オルガンピアノの本(1・2)
・ピアノひけるよ!ジュニア(1・2)
・ バーナムテクニック(ミニブック~導入編)
↓
③きらきら期間:2年ほど
・バイエル(下)
・バーナムテクニック (1~3)
※②からは4~5歳のお子さんと同じ流れになります。生徒さんの能力に応じて①を飛ばして②からスタートすることもあります。
このような流れで、教本を同時に2~3冊進めていきます。
ここで紹介した教本の組み合わせと順番は一例なので、指導に慣れてきたら、ご自分の指導に合った教本をぜひ選んでみてください!
それでは最後に、上記に出てきた教本を紹介します!特徴を分かり易くまとめたのでぜひ参考にしてみてくださいね。
基本は生徒さんに購入してもらうものですが、指導者としても1冊ずつ手元に持っておくことをおすすめします。
ピアノ教本(子供向け)おすすめ![ふわふわ期間]
ふわふわ期にあたる導入時期におすすめの、子供向けピアノ教本を紹介します。
うたとピアノの絵本(右手・左手・両手)
うたとピアノの絵本は3歳~のまだ小さなこども向け、ピアノの初めての楽譜にぴったりの一冊です。①右手②左手③両手の順番で無理なく練習することができます。
まさに「絵本」と言っていいほど、イラストがとても可愛く、生徒の弾きたい!という意慾を高めてくれます。
歌詞も簡単ですぐに覚えられるので、まずは歌唱させてからピアノで弾かせるのがおすすめです。
》うたとピアノの絵本(1) みぎて
》うたとピアノの絵本(2) ひだりて
》うたとピアノの絵本(3) りょうて
ともだちピアノ(A-1・A-2)
音符を読む練習、運指を見て指を動かす練習なども含まれており、この一冊でピアノの基礎を身につけていくことができます。
指導のポイントも随所に書かれており、指導が初めての方も安心して教えることができます。
指導者用の伴奏が載っているので、一緒に楽しく弾いてあげましょう。お子さんも達成感を味わうことができて、楽しくレッスンを行うことができますよ。
》ともだちピアノ A-1 [新版] 指導のポイント付き
》ともだちピアノ A-2 [新版] 指導のポイント付
ぴあのどりーむ(1・2)
イラストもとても可愛く、無理なく、少しづつ進められる教本です。ヘ音記号が早い段階で学べることで、左手に苦手意識をもちにくくなります。
小1・小2のお子さんの場合、スラスラと楽譜が読めるこどもさんもいます。その場合はぴあのどりーむ(2)へ早めに進みましょう。
ピアノランド(1)
両手奏の楽しい19曲が入っている一冊です。少し音符が小さくなっている所が難点ですが、両手奏の導入としてはぴったりの教本です。
指導者が弾く伴奏がとても素敵にアレンジされていて、お子さんの演奏と合わせると聴き応え抜群の一曲となりますよ!
ピアノランド(1)で終了し、オルガンピアノの本に移行することをおすすめします。
ピアノ教本(子供向け)おすすめ![ぴかぴか期間]
ぴかぴか期にあたる真ん中の時期におすすめの、子供向けピアノ教本を紹介します。
オルガン・ピアノの本(1・2)
バイエルの代わりになる教本として1957年に誕生してから、導入教本として長く使われています。
曲ごとに何を学ぶのか、指導のポイントが明確に記されており、指導者用の伴奏も表現力を豊かにするものばかりです。
導入からブルグミュラーのレベルまで、計4冊出版されていますが、(1)・(2)まで進んだら、バイエル(下)に移行するのがおすすめです。
》新版 みんなのオルガン・ピアノの本1
》新版 みんなのオルガン・ピアノの本2
ピアノひけるよ!ジュニア(1・2)
この教本の特徴は何と言っても「知っている曲」がそのまま「練習曲」になっているところです。
使用する鍵盤も、無理なく徐々に広げる選曲となっているので、最後までやる気が落ちることなく練習できます。
計3冊出版されていますが、オルガンピアノと併用しながら(1)・(2)で終了することをおすすめします。
》ピアノひけるよ!ジュニア(1)
》ピアノひけるよ!ジュニア(2)
バーナムピアノテクニック(ミニブック・導入編)
言わずと知れたピアノのテクニック本です。人の動作を表現した曲で構成されており、反復して練習することでテクニックが養われます。
教本と併用しながら、レッスンの初めに指導をしていきましょう。ミニブックと導入編は小さいお子さんでも無理なく進めていくことができます。
指導者側は一曲一曲、指の動かし方や、力の入れ方抜き方、音の捉え方などしっかり教えることが大切です。
》バーナムピアノテクニック(ミニブック)
》バーナムピアノテクニック(導入書)
ピアノ教本(子供向け)おすすめ![きらきら期間]
きらきら期にあたる時期におすすめの、子供向けピアノ教本を紹介します。
バイエル(全音楽出版標準)
バイエル(上)を置き換えて様々な教本を紹介しましたが、ここでバイエルに突入することをおすすめします。
バイエルは色々な出版社から様々なかたちで販売されていますが、私のピアノ教室で使用しているのは全音楽出版社のバイエル(標準)です。
バイエル106曲の他にも併用曲が24曲入っています。
バーナムテクニック(1・2・3)
バーナムテクニック(ミニブック・導入編)を終了してれば、無理なく進めていくことができます。
音符が少し小さくなりますが、変わらず動作のイメージができるような挿絵が描かれているので、楽しく指の練習をすることができますよ。
》バーナムピアノテクニック(1)
》バーナムピアノテクニック(2)
》バーナムピアノテクニック(3)
以上が私のピアノ教室で使用しているおすすめピアノ教本です。
もっと自信をもって指導したい!
音楽教室やピアノ教室を開校したいと考えているみなさんの中には、
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まとめ:ピアノ教本の順番を理解して、子供にぴったりな教材を使用しよう
いかがでしたか?今回の記事では、使用するピアノ教本の順番を解説、合わせておすすめする子供向けピアノ教本を詳しく紹介しました。
結論は下記の通りです!
昔は「バーナム(上)→バーナム(下)→ブルグミュラー」というピアノ教本の流れで教えていましたが、現在はバーナム(上)だけを様々な教本に置き換えて教えていきましょう!
「教本に沿ってレッスンするってどういうこと?」という疑問が少しでも解決して、ピアノの教本の進め方が少しでも分かっていただけたら嬉しいです!
↓以下の記事では、初心者向けのレッスンの内容を紹介しています。ピアノの教え方について詳しく解説していますので、これを読めば、毎回のレッスンをどのように進め、生徒さんに指導していくかが良く分かりますよ!
↓以下の記事では、音大を出ていない方も、ピアノ講師としてピアノ教室を開業できる理由を解説しています。ピアノ教室運営で大事な3つのコツも書いてありますので、どうぞご覧くださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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